女性にとって乳がんは「怖いがん」ですが、自分の努力でがんは予防できます。その予防は大きく「一次予防」と「二次予防」にわけることができます。
「一次予防」とは、いま指摘されている食生活や喫煙、飲酒といったがん発生の要因を遠ざけるような生活習慣を送り、がんにならないようにすることです。
「二次予防」は、がんになっても、がんを早期に見つけ、早期に治療することです。ただ、がんが厄介なのは、早期がんの場合、あまり症状がないことです。そこで早期発見のためには、がん検診が、大事になってきます。
「現在しこりや症状に異常が見られないから」といった自覚の低さや、「特に異常を感じなければ大丈夫」といった誤った認識で、気がつかないうちにがんが進行することが、何よりの悲劇です。
かつて乳がんは、欧米諸国に多く、わが国には比較的少ないがんでした。しかし、高タンパク質・高脂肪・高エネルギーの欧米型食事による、ライフスタイルの変化によって、月経の期間が延びています。
乳がんの発生や進行は、女性ホルモンの影響を受けると考えられており、月経の期間が延びると、それだけ乳がんのリスクは高まります。
乳がんの予防には、まず食生活の見直しが大切です。
年1回の超音波検査やマンモグラフィ検査をオススメしますが、不安だけど病院へ行く時間がない人や、症状が出ていないから病院に行きにくいという人、さらには行政の乳がん検診の対象外である40歳未満の人は、まずは自宅いながらできる血液検査でスクリーニングしましょう。
デメカルの「がんリスクチェッカーは、p53抗体検査という新しいアプローチの検査により、従来型の腫瘍マーカーでは検出しにくい、比較的早期の段階でのがんリスクに対して陽性率が高い特徴があります。すなわち、治療によって根治できる可能性の高い段階での手がかりを得るための検査として有用です。「p53抗体」検査は、2007年11月厚生労働省において乳がん、大腸がん、食道がんの診断に保険適用が認められた新しい腫瘍マーカーです。
自己触診や血液検査で乳がんの疑いがある場合は、医療機関で早期診断を行うことをオススメします。とくに40歳以上の方は、自覚症状がなくても、乳がん治療後の生存率は、発見が早いほど高くなりますので、最低でも2年に1回の超音波検査やマンモグラフィ検査などの定期健診を必ず受けるようにしましょう。